【第8回】自炊について(機材編)
前回話していた「自炊」だが、結構されている方も多く既にご存知と思うが、自分の記録のために少し触れておこう。
筆者が最初に使ったのは、日常使っている「複合機」というスキャナーとプリンターとFAXが一緒になっている機器だ。
一般家庭用の このような複合機やスキャナーなどは、用紙を一枚づつ(多くても10枚程度づつ)スキャナーにセットして読み込むようなもので、かなり時間と手間がかかる。
また、写真など読み込める性能のものなら、通常使っている解像度ではファイルの容量が大きくなりすぎてデーターを保管する媒体(HDDやFLASHメモリ、今はSSDなども多くなってきている)の限られたデータ領域を圧迫してしまう事になる。
その都度、解像度を低く設定すれば済むのだが、それも面倒な話だしそもそも読み取りに時間がかかるのが難点だ。
そこで、ドキュメントスキャナーだが、今では数社からか発売されていて選択肢もある。
用紙も100枚程度セット可能なのもあり、まとめてスキャン出来るのでこれが結構便利なのだ。
データもドキュメントのスキャンを前提にしているので、文字を読む為に必要最低限の解像度にワンタッチで設定出来るものも何種類かあり、いずれも読み取り速度がイメージスキャナーより断然早いのだ。
また、PDFに変換する場合のアプリケーション(ソフト)が添付されているものもあるので、特にソフトを持っていなくてもセッティングから動作までが簡単に行えるだろう。
また、このようなスキャナーの付属アプリでは、スキャンした画像を文字データーとして保存できるOCR的なものもあり、電子化したデータを利用する際、文字データとして認識できるので簡単に検索することが可能だという便利さも外せない。
OCRの動作は不安定で、完璧ではないと感じるのだが、大量に溜め込んだPDFデータの検索に使う分には、十分威力を発揮してくれる。
最近ではWiFiに直接つながり、パソコンを介さ無くてもクラウドにアップロードして保存を行い、複数の端末で見ることが出来るという便利な機能を備えたものも発売されているようなので、クラウドサービスと合わせて検討してみてはいかがだろうか?