【第9回】自炊について(作業編)
カタログ等は半分に切ってしまえば、ページが狂わないよう注意して読み込めば完了なので作業そのものは簡単だ。
しかし、厚手の書物はそうはいかない。
雑誌の場合、ホッチキスのような金具で止めてあるものはそれを外せば分解するのは簡単だが、内側のページと表紙側のページは当然だが寸法(横幅)が違う。
単純に半分に切ると表紙側のサイズが大きくなって、見開き状態の記事がある場合、中央部分が掛けてしまう。または広い用紙の幅に自動調整されて幅の狭いページに聞い博が出来てしまう。
上手にスキャンするには、ある程度コツが必要だろう。
また、厚みのある書物だが、背表紙がボンド付けになっているものが多く、カッターで切らなくてはいけないのだが、これが結構めんどうだし、怪我をしないように注意をしなくてはいけない。
裁断機という一発で切断する工具もあるようだが、そこそこ高額で大きい。
なので今回は、気をつけながらカッターで切っていく事にした。
ちなみに、厚い表紙の糊の部分は、ドライヤーなどで暖めると簡単にはがせるので、紙だけにして切ると綺麗に安全に作業が行えるだろう。
保存するかどうか悩んだページなどは、そのまま電子化にしている。
広告と言えども、その時にどのような広告が出されているのかも、数年経ってから見てみるのも面白いかもしれない。
整理の方法だが、当初はドキュメントスキャナーに付属していたアプリケーションを使っていたのだが、今は検索の技術が進歩しており、なんでもスキャンしてPDFの冊子を作り、見出しやタグなどを入れて保存して、必要なときに検索するなど、便利な使い方は人それぞれに多くある。
とはいっても、せっかく作ったデータを、パソコンの故障等で紛失するのも困る。また、複数の端末で閲覧を行うので、クラウドサービスとの併用が基本的であると思う。