File No.4:仕事と労働
どんな職業に就きたいか、どんな事で社会貢献するか、などという事より、何をすれば稼げるのか?と考えるようになってくる。
そして色んなことを試しては失敗し、試しては少し成功し。
その繰り返しで何とか生き続けている。
世の中に何かを残したとか、世の中のために何か為になる事をしたいとか考えていたら、一生の仕事としてひとつの事に取り組んでいたに違いない。
しかし、自分のために、また、自分の家族のためにと考えると、仕事と言うよりも労働を選んでしまう事になる。
いくら世の中のためになる事でも、自分の家族が餓死したのでは元も子もないだろう。
野望など捨てて、守りに入るのも動物としての本能ではないか。
・ 野望を追いかけられる状態
もし、野望を持って生き続けられるとしたら、守るものがないという状態なのではないだろうか。
家族がいれば守ろうとする本能が優先してしまう。
悲しいかな、どう考えても自分の家族だけは守りたいと誰もが思うだろう。
もし、家族がいなければ、やりたいようにやって、もし大失敗をしでかして住む所を失っても悔いは残らないような気がする。
その様な環境下ではないから、気がするだけなのだが・・・
色々な仮説を立てて考えても、もし守ら無ければいけないものが無ければ、きっと野望持ち続けているかもしれない。
これは、成功者になるという意味ではなく、やりたい仕事をやっているだろうという事だ。
だからといって、食べて行けているのかどうかは分からないし、住む所すら失っているかもしれないが、それも好きでやっているのならそれでも良いと思ったのだ。
しかし、現実は守るべきものがある。
だから、労働をしてお金を稼いでいるのだ。
そして、時代はいくつか変わった。
今は、労働しても稼げない世の中になりつつある。
(File No.5に続く)